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(Since 2 May 2004)


RubyとR


Ruby での解析結果や解析結果の整形をしたものから自動的にグラフ化するためのメモです。

  • テキストファイルからPDFを作成

    Rにはグラフィカルなもの(RGui.exe)と端末版のもの(Rterm.exe)とがある。普通に使う分にはグラフィカルなものの方を使うのですが、今回のように MS-DOS プロンプトを使っていろいろと自動的に処理させる場合は端末版のものを使います。
    端末版のRを起動するには、MS-DOS プロンプトを起動して、次のように入力します。「dir」にはRをインストールしたフォルダを入力してください。例えば「progra~1\r\rw1081\bin」などです。端末版のRを実行すると次のようなメッセージが表示されます。

    >c:\dir\rterm.exe
    
    R : Copyright 2003, The R Foundation for Statistical Computing
    Version 1.8.1  (2003-11-21), ISBN 3-900051-00-3
    
    R is free software and comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
    You are welcome to redistribute it under certain conditions.
    Type 'license()' or 'licence()' for distribution details.
    
    R is a collaborative project with many contributors.
    Type 'contributors()' for more information and
    'citation()' on how to cite R in publications.
    
    Type 'demo()' for some demos, 'help()' for on-line help, or
    'help.start()' for a HTML browser interface to help.
    Type 'q()' to quit R.
    

    次のような内容のバッチファイルを作成しておくと、バッチファイルをダブルクリックするだけで、操作を自動化することができます。

    c:\dir\rterm.exe --quiet --no-save 

    --quiet:Rを起動したときのメッセージを出さない。
    --no-save:Rの履歴などのデータを保存しない。
    xとyという変数に[1,2,3,4]と[5,6,7,8]という値を入れて、散布図を描きたいとすれば data.r には次のような内容を記述しておきます。こういう内容のテキストファイルをRubyで出力させ、それに引き続き、その結果をRでグラフを作成するようにバッチファイルを書いておけば、作業を完全に自動化できます。

    x <- c(1,2,3,4)
    y <- c(5,6,7,8)
    pdf("d:/data/graph.ps")
    plot(x,y)
    graphics.off
    
    1行目と2行目ではxとyという配列にそれぞれ値を入れていて、3行目のところで、出力するPDFファイルを指定しています。4行目ではxとyとによる散布図を作成しています。5行目ではPDFへの出力を停止します。詳しくは、ウェブや書籍などで調べてください。
    「pdf」のところを、「postscript」や「jpeg」とにすればポストスクリプトやjpgとして出力されます。