抄録
題目:地中海での半乾燥草原での再定着における時空間的規模での散布制限
供給個体群から距離の異なるところでの S. spinosum (低木)の年齢解析
開始(約55年前)からの空中写真から得た情報に基づく再定着植生被度の変化の解析
供給個体群に近い低木は年齢構成分布が類似し、供給個体群から遠い低木とは有意に相違
供給個体群からの距離が増えると中くらいの年齢の低木、密度と15年以上の成木の相対頻度が減少
上記の年齢構成の変化は数十メートルの距離を超えるような減少
5年未満の低木はほとんどなく、再定着率の決定には定着制限も重要であることを示唆
空中写真の解析は、距離効果と定着制限の両方を示し、年齢解析の結果を支持
散布制限は、小規模でも、植生パターンにとって長期にわたる影響あり
散布制限は再定着過程を決定する定着制限と相互作用あり