(Updated on 2009-09-16)
今回は学会がはじまる1日前にブリスベンに入った.
ブリスベンに入った日は街中を見て回ったり,買い物をちょっとしたりして雰囲気になれておいた.
学会初日に同行者と合流した後,受付をすませておこうということで,いんてこるの会場に向かう.
実際の発表が始まる日の朝でも受付は可能だが,すごく込むことが予想される.それに要旨も先に入手しておけば,事前にどの発表を見るかを決めておける.題目だけで発表を選ぶと,すごく損をしたように感じることがある.
それはさておき,会場に行く途中で電光掲示板にいんてこるのことが出ていることに同行者が気づく.おお,いんてこる!さすが国際学会という感じがしてきた.
しかし,会場の場所をはっきりと知らないので,途中の道のりはすごく遠く感じた.1晩寝たとはいえ,飛行機の旅の疲れもあるのだろう.
しばらく歩いてようやく,会場に着いた.ここが会場か.期待に旨を膨らませて会場に入る.
しかしまた,会場に入ってからも,なかなか受付にたどり着かない.だんだんといんてこるのバッグ(コラーバッグというらしい)を持った人が増えてくるが,歩けど歩けど長い廊下が続く.さすが国際会議場だ.さすがいんてこるだ.
1日目の受付.さすがに人は少ない.2日はすごく混雑していた.
混雑していないといっても,それなりには人が沢山来ている.日本からの参加者にも出会った.
初めてお会いする人も結構多い.いわゆる大御所の日本の先生方もおられる.
名刺交換はしなかったけれど,輪の端っこのほうにぶらさがって話を少し聞いた.
1日目の歓迎レセプション.
歓迎レセプションは出ずに夕食を食べようかとも思ったが,結局レセプションをちょっとのぞいてみることにした.
期待をしていなかったのだが,トカゲとかヘビが来ていて触ることもできたので,意外と楽しめた.
歓迎レセプションにつれて来られていたヘビ.
歓迎レセプションの様子.それなりに沢山のひとが来ていた.
再開を喜んでいる人たちがいた.生憎,自分にはそういう友人はいない.
そういう外国の友人をつくりたいものだ.
食事の種類は少ない.味はまずまず.
この日はアルコール類を無料で飲めた.2日目からは有料だったと思う.
レセプションの食事は軽食だけだったので,その後日本人の人たちと夕食を食べに行った.
オーストラリアの食事はなかなか美味しい.
口頭発表の雰囲気は日本とほぼ同じ.
ただし,前置きが長めの発表が多かったように思う.
国際学会だから当然かもしれないが,背景をきちんと説明しておかないと,本論に入れないのだろう.
違う点は発表が英語であること,
発表終了後には拍手があること(学会によっては日本でもあるが),
司会がベルではなく,各自の方法で時間を発表者に知らせること.
ある司会は水差しのポットをペンで叩いていたし,他の司会者は手の指であと何分かとかを知らせていた.
聞いている人の服装もほぼ日本の生態関係の学会と同じ.
ネットにつながったパソコンがポスター発表会場の片隅にあった.電子メールの確認が可能だ.
ポスター発表をした.
前日に,ブリスベン植物園でたまたま知り合ったニュージーランドからの研究者に知り合っていた.
ポスター発表をするという話をしたら,「1番に見に行くよ」と言ってくれていて,そのとおり来てくれた.
これはうれしかった.
ただ,発表内容をどこまで理解してくれたかはわからない.
ポスター発表会場の雰囲気も日本の学会とほぼ同じ.
違うのは,無料で配っていた紅茶や果物を飲み食いしながら発表を聞いている人が多いことぐらい.
左端に自分のポスター.
受付の前の広場.なんとなくこのあたりが昼食時の待ち合わせ場所になっいて上の階から降りてきた人たちが滞留していた.
発表終了後の入れ替わり.
人気の発表があると人が集まってくるし,他の会場で聞きたい発表があると人が出て行く.
もともと発表がよく聞き取れないのに,うろちょろしたら余計に聞き取れなくなるから,
今回は自分ではあんまりうろうろはしなかった.
午前と午後に1回ずつティータイムがある.
午前は10:00とか10:30ぐらいから30分,午後は口頭発表終了後のポスター発表前.
ポスター発表へはお茶会からなんとなくなだれ込む.
それにしても,ティータイムが2回もあるとはさすが英国文化の国だ.
ただ,これには結構お金がかかっていると思う.ティータイムを減らして,会費を減らしてくれてもいいのだが.
オレンジジュースも飲み放題.
いんてこるには子どもをつれてきたり,車椅子の人,妊婦らしき人などいろいろな人が来ていた.
女性の研究者も多かった.多かったというか,ひょっとしたら男性よりも多いかもしれない.
いんてこるのフィールドトリップのチケット.このチケットの入手には苦労した.
いんてこるとは別で友人と2人でオリリーというラミントン国立公園に行くつもりにしていた.
そこに行くにはバスで行くしかないのだが,大丈夫だろうと高をくくって予約を2日前までしていなかった.
2日前になって予約のメールを送ったら,1日前になってホテルから「もう空きが無い」との返事が来た.
プライベートでの送迎も可能かもしれないということであったがすごく高い.
こら,えらいこっちゃ.
学会行事での日帰りツアーがあることを思い出し,それを使ってオリリーまでの移動手段とすることを考え,受付へ行った.
受付でオリリーへのツアーが可能かどうかを質問した.
すでにすべてのチケットが売れているが,チケットを売りたいという人がいることがわかる.
その人は1枚だけ売りたいらしく,1枚だけならなんとかなりそうだと聞く.
あと1枚が入手可能かが分からなかった.
そこにブラジルから来ていた参加者がチケットの日程を変更したいという話を受付にちょうどしていた.
受付の人が気を使ってくれて,木曜日のチケットを僕に売ってくれないかと,ブラジルからの人に話をしてくれた.
ちょうどブラジルの人とは前日のポスター発表で話を聞いていたからか,うまく交渉がまとまってもう1枚入手.
移動手段などは事前にちゃんと手配をしておくべきだった.
Wileyがくれたメモ帳.1人1冊のようだったが,2冊もらってきた.次の学会のときに使おう.
Wileyの日本人の担当者の人が来ていて,知り合いになった.
WileyとBlackwellが合併したり,JVSとAVSもWileyに移ったりしていた関係で,アカウントの移行がうまくいっていなかったので,その担当者の人にアカウントの修正をお願いした.
いんてこるでの名札.日本の学会よりも入り口での名札の確認がきっちりしていたように思う.
参加費がたかいから当たり前なのだろう.
学会を終えた同行の研究者が朝のゴールドコーストを歩いていく.どことなく寂しげ.
今回のいんてこるでは,ほぼすべての日程を一緒にすごした.
仲のいい研究者同士でアパートメントなどの大きな部屋を借りて共有すれば,
一人でいいホテルを借りるよりも安く上がる.
たまたま,現地に日本人の知り合いが住んでいたので,いろいろな情報を送ってもらったり,手配をしてもらったりした.
こういうのはすごく助かった.ありがとうございました.