カヤランの論文が研究実績にあるので,一応自分の専門分野の一つに「着生ラン」を位置付けている.ただ,今のところ次の一手はまだ無い.本当ならカヤランでもう1つ書こうと思っていたが,力尽きてしまった.とはいって,論文にはならない程度のネタはあるしこれから調べたいことも山ほどある.あせらずにじっくりと調査手法を検討して,いい論文を書けるように練り上げることにしよう.論文で却下される理由は,調査計画が妥当でないといのがほとんどだと思う.仮説と調査計画があっていないとか,議論をするのに必要な調査がされていないとか.数少ない査読の経験の中でも,調査計画がしっかりしていないものは良い報告書を書くことはできない.
さて前置きが長くなったが,とある神社で着生ランを見つけた.種名は書かないが写真を見れば分かるだろう.この神社ではだいぶ前にもこの着生ランを見ていたが,写真は撮影していなかった.前回見たときには低い位置にあって人為的に着生されられたものかも知れないと考えていた.今回はすごく高いところに1箇所,それなりに高い位置に数箇所あった.人為的に着生させられたところから種子が散布されて二次的に生育している可能性は否定できないが,少なくともこれらの高い位置にあるものが直接人為的に着生させられたものでは無いことは確実だろう.