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松村俊和のページ:日記 / 2007-12

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2007-12-01

シダ植物[plant][同定]


大阪南部の自然内にあるシダ植物紹介では,シダ植物が生態写真と標本写真の両方があって,分かりやすくまとめられている.生態写真は全体の雰囲気がわかり,標本写真は裂片の形など細かなところが分かりやすい.

似た植物の比較[plant][同定]


似た植物の比較というのは,植物を同定する時にかなり役立つ.たぶん,この2種類のどちらかというところまでは容易にたどりつくが,その先が分からないことが多々ある.また,野外調査では同定のポイントさえしっかりと確認しておけば,標本を採らずとも帰ってから同定することが出来る場合がある.そんな時のために役立つ.

2007-12-02

ひと段階[進行状況]


この前から書いていた耕作放棄の論文の文章を一通り書き上げた.といっても,本当に荒い段階.まだまだすることがある.
  • 考察の流れの確認
  • 文献の洗い出し(考察での根拠付け)
  • 用語の統一性を確認
  • 図表の清書
    上記作業をする前に,この論文で引用すための基礎資料の本文を書き上げよう.1週間以内に戻ってきたい.
  • ネイチュア・フィーリング[book]


    日々粗忽 successionで紹介されているネイチュア・フィーリングを購入した.
    自然を観察するにしても何をするにしても,人それぞれの感じ方がある.目が見える人同士で同じものを見ても,どれだけ同じように認識しているかは疑問だ.その違ったことを共有するには,お互いがちゃんと説明できないといけない.自分が感じたこと,考えていることを他人に説明する訓練が大事だろう.また,なんとなく思っていることを言葉にする訓練も大事だと思う.

    2007-12-03

    別刷りのPDFファイル[論文][hp]


    植生学会誌第24巻1号に掲載された論文の別刷りの転載を申請して許可された.自己紹介のページで閲覧できます.
    申請する時に記載するページの名称で「Matsut's Page」では,やや恥ずかしかったので,ウェブページの名称を変更した.

    2007-12-04

    クラスター分析[stat][r][book]


    生物群集の多変量解析の生物群集の分類(クラスター分析)をRで実行する方法(方法は71頁から,調査資料は12頁の表1・2).

    library(cluster) # ライブラリの呼び出し
    mat <- t(matrix(c(29,12,2, 9,26,5, 12,21,1, 15,15,10, 3,16,34, 9,4,18), ncol=6)) # 調査資料
    cls <- agnes(mat) # 非加重平均法(UPGMA)
    plot(cls) # 結果の図示

    2007-12-05

    先山の紅葉[diary][photo][plant]


    紅葉がきれいな先山.赤が濃いのはハゼノキ.写真の手前の方はコナラを主体とした二次林でオレンジ色に色づいている.こういった二次林は燃料革命以前は薪炭林として利用されていたものだ.写真の真ん中あたりには谷筋があって,モウソウチクが少し混じっている.管理が放棄されたモウソウチクが谷筋をつたって,拡大しつつあるのだろう.頂上から少し下はシイを主体とした照葉樹林で紅葉する樹木は少ない.これは先山の頂上にある千光寺の社寺林であり,人の手があまり入っていないため照葉樹林として残っているものだろう.
    先山

    2007-12-06

    葉の形の変化[diary][photo][plant]


    若い頃にきょ葉が出ることがある種(モチノキなど)や逆にきょ葉が無くなっていく種(ヒイラギ)がある.また,葉の分裂の仕方が変わる種がある.カクレミノは3裂していたのが分裂しなくなる.ヤツデはその逆だ.それぞれ変化することで有利に働く側面があるのだろう.
    カクレミノの葉.左上から右上,左下,右下へと成長とともに葉の形が変化していく.
    カクレミノの葉
    ↓上の写真はは若い頃のヤツデの葉.下の写真は成長したヤツデの葉.
    ヤツデの葉ヤツデの葉

    2007-12-07

    [diary]


    ちょっと思ったこと
    長くなりそうな時は3分から5分程度で話をまとめる
    話(メール)のはじめに,質問・要望・相談・報告など,相手に何をして欲しいかの分類を伝える
    「教えて欲しいことがあります.」
    「お願いがあります.」

    ヤツデ・ヤブミョウガ・ヤブラン[diary][photo][plant]


    ↓ヤブミョウガの果実
    ヤブミョウガの果実
    ↓ヤブランの果実
    ヤブランの果実
    ↓ヤツデの花.写真には写っていないが,結構沢山の昆虫が訪れていた.
    ヤツデの花

    2007-12-08

    もうひと段階[進行状況]


    畦畔面積の基礎資料の本文と図表がほぼ完成した.あとは下の作業をしなければならないが,ここまでくれば出来たも同然だ.この作業は横においておいて,もとの論文の作業に戻ろう.
  • 投稿先へ書式確認
  • 内容を磨く
  • 根生葉[diary][photo][plant]


    草刈がされる草原では,キジムシロやツリガネニンジンのように根生葉で冬の期間を過ごしつつ,冬の間の強い光環境を利用して光合成をしたり,春先に他の種が成長するまで光合成をする種が多い.刈り草が残されていると,こういう種の成育には不都合だ.根生葉ではないような気もするが,ウツボグサも同じように地表付近の葉を沢山付けて冬を過ごす.
    ↓キジムシロの根生葉.新たしい葉がでてきていた.
    キジムシロの根生葉
    ↓ツリガネニンジンの根生葉.
    ツリガネニンジンの根生葉
    Referrer (Inside): [2007-12-29-2] [2007-12-23-2]

    2007-12-09

    2007-12-10

    Writing Scientific Papers in Englishの抄録[book][論文][english]


    Writing Scientific Papers in Englishの自分用の抄録をだいぶ前に作っていた.基本的には自分向けのものだが,もしかしたら他の人の参考になるかもしれない.
    Referrer (Inside): [2008-01-02-1]

    2007-12-12

    多忙[diary]


    仕事とその他の業務ともに多忙につき,しばらく更新を怠ります.といっても実質的な更新はしていないが.
    Referrer (Inside): [2008-04-12-1]

    2007-12-13

    議論する時[diary]


    話し相手と話が平行線をたどる時は,両者の共通認識を得るために,自分の覚書だけでなく両者が見えるもので(ホワイトボードや大きな紙)確認したことを書き上げること

    2007-12-15

    別刷りの請求[english][論文]


    送ってくれるかどうかわからないけど,英語で別刷りを送ってもらうように電子メールで依頼するときの例.

    その1
    Dear ...,
    Please don't be surprised to have an e-mail from someone you don't know.
    I am interested in ... and studying ecology of ... . I read the following paper that you wrote.
      ...
    In order to carry my study forward, it is nessasary to read flowing articles that you wrote.
      ...
    If you don't mind, I would like you to send PDF files with e-mail.
    Sincerely Yours,
    Name
    e-mail adress

    その2
    Dear ...,
    Please don't be surprised to have an e-mail from someone you don't know.
    I am studying ecology of plant community and interested in the abstract of following paper that you wrote.
      ...
    In order to carry my study forward, it is nessasary to read full text of the article.
    If you don't mind, I would like you to send PDF files with e-mail.
    Sincerely Yours,
    Name
    e-mail adress

    Referrer (Inside): [2008-06-11-1]

    2007-12-16

    Scienceの和文要約[論文]


    英語技術文献の日本語要約ScienceではScienceの和文要約を作って公開しておられる.英語でもいいのだが,日本語だとざっと見るのに便利.

    2007-12-17

    胃カメラ[diary]


    この前はじめて胃カメラを体験した.まずゼリー状とスプレーの麻酔でのどを麻痺させる.その後,胃カメラを飲むが,思ったよりもしんどかった.奥に入れるときにカメラとのどとの間に抵抗があった.
    Referrer (Inside): [2009-01-08-2] [2007-12-29-1]

    2007-12-18

    英語にまつわる逸話[english]


    西川潮さん英語にまつわる逸話には自分も間違えそうな言葉や状況が書かれていてためになるとともに,読み物としてもおもしろい.特に,日常会話では,日本語でも文字通りの言葉でなく文脈で意味が変わるし,状況に応じて考えなければならないのだろう.海外滞在記はまだ読んでいないがおもしろそう.

    2007-12-19

    世界の時刻[map]


    世界時計.comでは世界地図が表示されていて,各都市にポインタをもっていくとそこの時刻が表示される.また,明るくなっているところが太陽が当たっていて,暗いところが夜だ.北半球と南半球で太陽光の当たり方が違うところがなかなかよい.太陽光の当たり方は季節によって徐々に変わっていくのだろうか?それとも一気に変わるのだろうか?興味深いところだ.時間的な動きを少し見たところ,1時間後ととかではなく,それより短い単位で動いていそうだ.

    2007-12-20

    目処[diary]


    もともと先週と今週は忙しい予定だった.しかも,突然予想していない仕事が降って涌いてきた.その仕事の大まかな目処がついた.完全に終わったら,その時の覚書をまとめてここに置いとこう.

    避けた方がいい表現[論文][english]


    さける方がよい用法の具体例が書かれている.英語で口語的か文語的かなんて,なんとなくは分かるが,確信を持って言うことは出来ない.こういった情報で勉強するか,英語を母語とする人に聞くのが良いだろう.
    Referrer (Inside): [2007-12-30-1]

    2007-12-22

    はじめての査読(収集した情報)[review][論文]


    はじめて査読なるものをして,論文を書くのにすごく役立った(役立てねば!).
    まずは,査読をするのに集めた情報.だいたいの文章は査読者にとってだけでなく,著者と査読者との両方に有益な情報が含まれている.得た情報を以下にリンク.
    査読をしながら考えたことは,もう少しまとめてから公開予定.

    どちらかと言えば査読者向けの情報が上で,著者向けの情報が下.
  • 論文の査読のしかた(国立環境科学研究所の竹中明夫さん):全般的なことと注意点
  • Suggestions for Performing a Good Review:よい査読のために
  • 投稿論文の査読について(東京大学の清水明さん):査読者としての立場の難しさ(一度査読して否定的な意見を書いた論文が別の雑誌から査読を依頼されたら断るべきだという内容)
  • 投稿論文の査読に関して(国立環境研究所の西川潮さん):査読をすることの利点・査読報告書の概要
  • 気象集誌投稿論文の査読に際しての指針(名古屋大学の坪木さん):個人的見解として紹介
  • 論文の書き方は特に著者向け
  • 論文の査読をたのまれたら
  • 論文を書こう実例集(うねやまさん)
  • 論文の査読はこうしておこなわれる査読・審査の楽しみ(東京工業大学の浦瀬太郎さん):前者に査読者としての立場・後者は随筆
  • 査読を考える(青山学院大学の鈴木宏昭さん):査読をするときの注意点・再審査の要求(著者として)
  • 査読(Wikipedia):査読をする理由・過程
  • 論文投稿と査読:「反論」のすすめ(熊本大学の佐藤哲彦さん):投稿して反論(議論)することが大事
  • 論文審査のプロセス:(東北大学の酒井聡樹さん)(文字コード:Shift_JIS)
  • 査読コメントへの返事の仕方(名古屋大学の渡辺宙志さん):題目のとおり査読結果への返事の仕方.下のページも役立つ
  • 英語論文執筆メモ
  • 論文を投稿する前にチェックする項目リスト
  • さらに参考:査読規定などの検索結果
  • GoogleでReviewer Instructionsを検索すると英文の雑誌での査読規定が出てくる.
  • ESA Journals - Reviewer Guidelines
  • Googleで査読規定を検査
  • 論文の書き方と査読の方法:査読法の注意点など
  • 査読報告書の書き方
  • 論文誌編集・査読マニュアル
  • 論文査読の仕方について:査読関連のリンク
  • 多重比較[stat][r]


    少し前に,多重比較について共同研究者とやり取りをした中で勉強した.そのときに参考にした頁.
  • クラスカル・ウォリス検定をした後で,シェッフェの方法(ノンパラメトリック型)による対比較
  • クラスカル・ウォリス検定(手順)
  • クラスカル・ウォリス検定(例題)
  • クラスカル・ウォリス検定(plus多重比較)(Rの関数)
  • ノンパラメトリック型のシェッフェの方法に関する質疑応答
  • 統計学関連なんでもあり
  • 統計学関連なんでもあり
  • 統計学概論(shift-jis)
  • ノンパラメトリックの手法:Steel-Dwassの方法
  • スティール・ドゥワス(Steel-Dwass)の方法による多重比較(Rの関数)
  • 多重比較のパラメトリックとノンパラメトリックの対応(下の方)
  • 多重比較
  • 多重比較全般
  • 多重比較法
  • 打ち込み速度[diary]


    speedtestで何度かやって,良かった結果.
    37 words

    You reached 151 points, so you achieved position 65064 on the ranking list
    You type 219 characters per minute
    You have 37 correct words and
    you have 0 wrong words

    42 words

    You reached 165 points, so you achieved position 58947 on the ranking list
    You type 249 characters per minute
    You have 42 correct words and
    you have 2 wrong words

    2007-12-23

    だいたい完成[diary][進行状況]


    [2007-12-08]の基礎資料がだいたい完成した.投稿規程にもあわしたつもりだし,図表の清書もできた.あとは内容と書式の確認すれば本当に完成.

    根室地方セリハンドブック[book][plant]


    ニムオロ自然研究会が発行している根室地方セリハンドブックを使うと,葉っぱでセリ科をある程度同定できる.これはうれしい.根室地方スミレハンドブックというのもある.
    Referrer (Inside): [2007-12-29-2]

    2007-12-24

    要旨の大切さ[review][論文]


    論文を書く時の順番というのは次の順番で書くのがいいと思っている.実際は違う場合があるのだが.
    - 要旨(仮)・図表・結果・方法・考察・導入・要旨
    実際に査読をした時に自分が見た順番は以下のとおり.
    - 要旨・導入の目的の部分・図表・結論・方法・結果・考察・導入の背景
    実際読みながら感じたこととしては,要旨はすごく大事.要旨には必要かつ十分な情報を明確かつ簡潔に示す.ここで,簡潔にということは不要な情報は極力省略する.例えば,研究の背景は省略するか短かな1文にまとめる.研究の背景というのは一般論がほとんどなのでわざわざ分量の限られているアブストラクトに書かなくても構わない.逆に背景が長々と続くと,その論文の要点がぼやけてしまって,何をしたいのかが分からない.ただし,一般的でない背景は必要に応じて書き入れる.一般論を書くよりは,自分か何をしたのか,その結果としてどのような知見が得られたのかに重点を置くのが得策であろう.
    Referrer (Inside): [2007-12-31-3] [2007-12-30-1]

    2007-12-25

    一行の文字数・一頁の行数を設定[tex]


    雑誌の投稿規程で,一行の文字数・一頁の行数を指定されていることがある.TeXはそのような指定に沿って文章を作るのが下手だ.でも,調べていると幾つか方法はあるようだ.
  • ページレイアウトパラメータ
  • Re: ページレイアウトについて
  • 文書全体の構成/ページ設定をする
  • 私家版(La)TeX 用の簡単なstyle fileとcommand集
    このうち,一番下のところからリンクされている文字数,行数の指定にある例示がなかなか良さそう.
    あと,上下左右の余白を指定している場合があるので,それに対応できれば本格的に使えるものになりそう.

    \documentclass[12pt]{jsarticle}
    \makeatletter
    \def\mojiparline#1{
      \newcounter{mpl}
      \setcounter{mpl}{#1}
      \@tempdima=\linewidth
      \advance\@tempdima by-\value{mpl}zw
      \addtocounter{mpl}{-1}
      \divide\@tempdima by \value{mpl}
      \advance\kanjiskip by\@tempdima
      \advance\parindent by\@tempdima
    }
    \makeatother
    \def\linesparpage#1{
      \baselineskip=\textheight
      \divide\baselineskip by #1
    }
    \begin{document}
      \mojiparline{34} % 1行34文字
      \linesparpage{30} % 1頁30行
    本文
    \end{document}

  • 長方形・多角形・上付き文字[r]


    最近覚えた技.

    plot(0:5, 0:5, ann=F, axes=F) # ann=Fで軸の注釈・全体タイトル無し,axex=Fで軸無し
    rect(0, 0, 5, 5) # rect()で長方形を描く
    text(3.5,2, expression(面積(km^2)), cex=1.5) # expression(^2)で上付きの文字を表示
    par(new=T) # 上書きの設定
    plot(5:0, 0:5) # 普通の散布図
    polygon(c(1,2,3,0), c(3,1,5,1), angle=30, density=3) # 多角形を描く

    参考

  • Rのグラフィックスパラメータ
  • グラフィックス参考実例集:多角形
  • 漁業のジレンマ[diary]


    NATROMさんのの日記で紹介されているNatureの記事Nets versus natureは面白い.大きな個体を取り続けると,成長が遅くなったり,早い段階で成長したり,ずっと小さいままでいたりするということが起こるということらしい.

    2007-12-26

    centerの上下の空白をなくす[tex]


    TeXで中央揃え(\begin{\center}\end{\center})を使うと勝手に上下の行送りが広くなってしまう.そのため,一頁あたりの行数が設定と違ってくる.それを防ぐには,以下のような命令をプリアンブルに書いておくと,通常通りにしてくれる.

    \renewcommand{\section}[1]{
        % 無意味な全角空白で改行
      \vspace{-.5\baselineskip}
      \begin{center}■\textbf{#1}\end{center} % 「■」は植生学会誌の見出し
      \vspace{-.5\baselineskip}
    }

    参考

  • Re: center環境の再定義
  • 2007-12-27

    下線に色を付ける[tex]


    ボールド体の指定(下線)やイタリック体の指定(波線)を赤色でするのには一工夫必要.波線だとやや横長.

    \documentclass[12pt]{jsarticle}
    \usepackage[usenames]{color} % 色を使う
    \usepackage{ulem} % 波線
    \begin{document}
    \textcolor{red}{\underline{\textcolor{red}{赤い下線つきの文字}}}
    \textcolor{red}{\uline{\textcolor{red}{赤い下線つきの文字}}}
    \textcolor{red}{\uwave{\textcolor{red}{赤い下波線つきの文字}}}
    \end{document}

    参考

  • Re: 下線に色をつける(18154)
  • Re: 下線に色をつける(18156)
  • 上付きの校正記号[tex]


    文字を重ねる・色を使うという2つの技を使って上付き文字の指定をする方法を2つ.なんかすごく邪道だなーって思ってしまう.もっとちゃんとした方法があるのだろう.でもこれで使えるのでこれでよしとしよう.

    \documentclass[12pt]{jsarticle}
    \usepackage[usenames]{color} % 色を使う
    \usepackage{amssymb}
    \newcommand{\ue}[1]{ % 上付きの校正記号で文字を書くマクロ
      \ooalign{\hss$^{#1}$\hss \crcr \textcolor{red}{\hss$\bigvee$\hss}}
    }
    \newcommand{\uet}[1]{
      \ooalign{\hss$^{#1}$\hss \crcr \textcolor{red}{\hss$\diagdown\diagup$\hss}}
    }
    \begin{document}
    \ue{1*}
    \ue{2}
    \uet{1*}
    \uet{2}
    \end{document}

    参考

  • Tex tips
  • Memo of latex
  • 日々平穏:TEXめも
  • LaTeX 数式の縦/横の調整(Kodama's tips page)
  • 上下左右の余白設定[tex]


    TeXでの余白の設定はどうもよく分からないところがある.上下3cm左右2.5cmの設定をしようとして,jsarticleでそのとおりに記述してもうまくいかない.自分の環境ではA4のjsarticleの場合で,植生学会の投稿規程にあわせようとすると,下の設定でだいたいうまくいく.

    %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
    % 植生学会用のプリアンブル
    %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
    % 余白の調整 上下: 3cm 左右: 2.5cm
    \usepackage[left=2.2cm,right=2.1cm,top=2.5cm,textheight=20.0cm]{geometry}
    % 行番号
    \usepackage[pagewise]{lineno} % pagewise:頁ごとに行番号を付ける
    \linenumbers
    % 見出し・小見出しの設定
    \renewcommand{\section}[1]{
      ■\textbf{#1}
    }
    \renewcommand{\subsection}[1]{
      \textbf{#1}
    }
    % 文字数指定
    \makeatletter
    \def\mojiparline#1{
      \newcounter{mpl}
      \setcounter{mpl}{#1}
      \@tempdima=\linewidth
      \advance\@tempdima by-\value{mpl}zw
      \addtocounter{mpl}{-1}
      \divide\@tempdima by \value{mpl}
      \advance\kanjiskip by\@tempdima
      \advance\parindent by\@tempdima
    }
    \makeatother
    \def\linesparpage#1{
      \baselineskip=\textheight
      \divide\baselineskip by #1
    }

    参考

  • geometry.sty: TeX パッケージ
  • 2007-12-29

    見出しの変更[tex]


    TeXで見出しを変更するには,クラスファイルをいじるか,新たに定義しなおさなければならない.具体的なやり方はTex tipsに詳しく書かれている.ちなみに,jsarticleのクラスファイルは次のところにある.
    C:/tex/share/texmf/tex/ptex/platex/jsclasses/jsarticle.cls

    [論文]


    見えないものを見えるようにする

    資料の原稿完成[進行状況]


    [2007-12-08][2007-12-23]に書いていた資料の原稿が出来上がった.早速,(別の研究での)共同研究者を通じて投稿した(よろしくお願いします).

    ポリープ[diary]


    [2007-12-17]に診察した結果,胃底腺ポリープというのが3つか4つほどあった.特に問題は無いとのこと.ピロリ菌はいなかった.
    Referrer (Inside): [2008-01-15-1]

    2007-12-30

    注意すること諸々[論文][review]


    [2007-12-24]の続き.今後の査読と論文の執筆に役立てるために記録.
  • 細かな間違い
    細かいところで間違えていると印象が悪くなる.結構文章を書いている本人は見逃しがち.ほとんど著者の目は節穴である.具体的には次のような間違い.投稿規程に基づくのは当然のこと.

    キーワードの順番がアルファベット順になっていない(以前に自分がやっていた間違い)
    引用されている文献が文献の一覧にないとかその逆とか
    用語表記が統一されていない(ハイフンの有無がばらばらとか)
    SI単位以外を使っていないか

    - 先入観を持たない・持たせない
    先入観をもって査読をしてはいけない.ただ,実際に論文を読み進めるなかで,理解できない部分が多くなってくると苛立ちが募ってくる.その結果として論文に対する評価が悪くなってしまう.査読者としては,出来るだけ理解するために,イントロダクション中の論文の目的・方法・考察中の結論か独立した結論・図表を再度読む.著者としての対策は要旨を大切にすること.具体的には[2007-12-24]に書いたとおり.

  • 論文を簡潔にする
    要旨だけでなく,出来るだけ論文は短くする.著者としてはついつい,あれも書きたい,これも書きたいという思いが募る.ただ,いろいろと書こうとすると論理に綻(ほころ)びがでがちである.短くすることで,不要な間違いを減らす・理論を明確にすることができるという利点がある.短くするためには必要な結論に必要かどうかを考えて取捨選択する.
    特に,イントロダクションとディスカッションは長くなりがちなので短くする.原著論文を書いているのであり,総説を書いているのではないということを肝に銘じる.文献は論文の趣旨に必要なものだけを引用する.興味深い文献であっても,直接関係のないものは引用すべきではない.
  • 用語の定義
    用語の定義や一般的でない事項の説明がしっかりしていないと,論文全体が理解できない.自分にとって既知あるいは自明のことであっても,査読者・編集者・読者にとってはそうでないことがよくある.
  • 引用は正しく
    やたらと多くの文献を引用すれば良いのではなくて,的確に引用しているかどうかが大事.
  • 解析手法は正確に
    間違えた解析手法を使っていては,元も子もない.でも,他人が見ると間違いは結構あるもの.別の視点で見る・しばらく時間が経ってから見ると気づくことがある.
  • 結果で述べて考察で使う
    結果の項目で述べられていないデータをいきなり考察で使わない.考察で使えるのは,結果で述べた内容・引用文献の内容だけ.そこから推論をすること.
  • 用語の統一
    同じ意味で使っているのに,ハイフンがあったり無かったり.
  • 口語的な用語は使わない
    "So,"や文末の"too"(〜も)など.詳しくは,[2007-12-20]に.
  • 統合できる図表は統合する
    似たことを表現している場合は統合できないか検討する.
  • Referrer (Inside): [2007-12-31-3]

    2007-12-31

    今年の重大な出来事[diary]


  • 転勤と引越(4月)
    淡路島に戻ってきた.土地勘はある程度あるが,初めて気づくことも多い.
  • 植生学会誌への論文受理(5月)
    査読者の方あるいは編集者の方のおかげでいろいろと勉強になった.
  • 家族増員(5月)
  • 植生学会岡山大会発表(10月)
    カヤランの個体群動態について発表した.早くまとめなければ.
  • 査読依頼(12月)
    なぜか英語の査読依頼が来てしまう.ばたばたしながらもなんとかやり遂げた.論文を書く上で本当に勉強になった.
  • 論文が書けなかった
    今年は2本の原著論文を書き上げるつもりだったが,結局1本もあらたには投稿することができなかった.だいぶまとまってきてはいるので,来年の早いうちにまとめよう.
  • はじめての査読[review][論文]


    査読依頼の電子メールが来ていたが,知らないところからだったため(だいたい英語のメールで知らない人から来ることはほとんどない),spamだと思っていた.一応題目と中身を見ると"Invitation to Peer Review"やら"review a manuscript"という言葉があった.何で英語の査読依頼が自分にくるのだろうかという疑問があるとともに嬉しさがあった.よく考えて見るとそれほど時間に余裕があるわけではない.また,英語論文の査読を受けたことがないので,自分にちゃんとした判断ができるのか自身が無い.
    しばらく考えて見ることにした.まずは,他の人がどんな査読をしているのかをウェブで調べた([2007-12-22]).また知り合いに実際の英語の査読報告書を送ってもらった.
    査読を断ろうかとも思ったが,結局は引き受けた.理由は次のとおり.
  • 論文を書くときの参考になるだろう
  • (論文ほどではないがい)業績になる
  • 出来る限りの努力はするが,うまく出来なかったとしても査読を依頼した編集者の責任だと割り切ろう
  • 論文を書いて誰かの時間を割いてもらって査読を受けている以上は,自分も査読をして貢献すべき
    結局,査読は思っていたよりもしんどかった.その分勉強になったことは確か([2007-12-22], [2007-12-24], [2007-12-30]).ただ,そのためには著者として論文を投稿して,査読者とのやり取りを経験していればこそであろう.それがなくて査読をすることはないだろうが,いきなり査読をしても言いたいことを言うだけになってしまうのではないだろうか.
  • 傍注に文字列を出力[tex]


    図表などの位置を右の余白に書いて指定する場合に役立つ.

    図表を入れたい位置\marginpar{\fbox{\footnotesize{図1}}}はここです.

    上の余白に日付を出力[tex]


    本文に\thispagestyle{date}と記入して,プリアンブルに次の関数を定義しておくとその頁の右上にだけ日付が出力される.

    \makeatletter
    \def\ps@date{\let\@mkboth\@gobbletwo%% ヘッダー右に日付・フッター中央にページ番号
      \let\ps@jpl@in\ps@mypaper%% jpl@in ページスタイルに,このスタイルを代入
      \def\@oddhead{\reset@font\hfil\today}%% ヘッダー右に日付
      \def\@oddfoot{\reset@font\hfil\thepage\hfil}%% フッター中央にページ番号
      \let\@evenhead\@evenhead%
      \let\@evenfoot\@oddfoot}
    \makeatother

    参考

  • Re: 特定のページだけヘッダ・フッタを変えたい
  • 2009 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
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    最終更新時間: 2009-12-01 22:42